高槻宗八鍼灸整骨院の佐藤です。
さて、前回は
「東洋医学の基本概念:陰陽論・五行説」
についてお伝えしました。
少し難しく感じられた方もおられるかもしれませんが、東洋医学はこの2つの考え方が土台になっています。
今回はその続きとして、
「東洋医学からみた人体」
について分かりやすく解説していきます。
ぜひ最後まで読んでみてください。
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東洋医学における人体の考え方とは?
東洋医学では、人間の身体を次の 3つの基本概念 で捉えています。
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① 人体とは「自然の一部」であるという考え方
まず1つ目は、
「そもそも人体とは何か?」 という考え方です。
東洋医学では、人間は自然界の一部であり、
自然と同じ法則で成り立っている存在
と考えます。
たとえば、
• 暖かい空気は上へ、冷たい空気は下へ
• 夏は暑く、冬は寒い
• 季節によって環境が変わる
これと同じように、
• 頭がのぼせる
• 下半身が冷える
• 季節の変わり目に体調を崩す
といった反応が身体にも起こります。
東洋医学では、
臓器は単独で働くのではなく、全身が連動して生命活動を維持している
と考えます。
この考え方は、
前回お伝えした 陰陽論・五行説 とも深く関係しています。
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② 生命を維持する「気・血・水(き・けつ・すい)」
2つ目の概念は、
「人体は何によって生命を維持しているのか?」 です。
東洋医学では、人体は次の3つの要素によって成り立つと考えます。
● 気・血・水(気血水論)
• 気:生命エネルギー・活動力
• 血:血液・栄養を運ぶもの
• 水:体液(リンパ液・関節液など)
これらが体内をスムーズに循環することで、
健康が保たれていると考えます。
逆に言えば、
• 気が不足・停滞する
• 血の巡りが悪い
• 水が溜まりすぎる
といった状態が続くと、
痛み・冷え・不眠・だるさなどの不調が現れます。
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③ 臓腑と経絡でつながる身体構造(臓腑経絡論)
3つ目の概念は、
「人体の構造はどのようになっているのか?」 です。
東洋医学では、
• 臓:肝・心・脾・肺・腎
• 腑:胆・小腸・胃・大腸・膀胱
といった臓腑が、
経絡(けいらく) というエネルギーの通り道で全身につながっている
と考えます。
この経絡上にあるポイントが、
いわゆる 「ツボ(経穴)」 です。
鍼灸治療は、
経絡の流れを整え、気血水の循環を改善する
ことで、身体のバランスを回復させていきます。
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よくある質問(FAQ)
Q1. 東洋医学では、なぜ「全身」を重視するのですか?
A.
症状は結果であり、原因は別の場所にあることが多いためです。全身のバランスを診ることで、根本原因にアプローチできます。
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Q2. 気・血・水が乱れると、どんな症状が出ますか?
A.
冷え、不眠、疲労感、肩こり、むくみ、頭痛、女性では不妊や生理不順など、さまざまな不調につながります。
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Q3. 西洋医学と東洋医学は併用できますか?
A.
はい。西洋医学で検査・診断を行い、東洋医学で体質改善を行うことで、相乗効果が期待できます。
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まとめ|東洋医学は「身体全体のつながり」を診る医学
今回は
「東洋医学からみた人体」 についてお伝えしました。
東洋医学では、
• 人体は自然の一部
• 気・血・水の循環が生命を支える
• 臓腑と経絡が全身をつないでいる
という視点から、
身体と不調をトータルで捉えます。
次回は、
今回ご紹介した「気血水論」について、さらに詳しく解説
していきます。
これを理解すると、
東洋医学的な「体質」や「病気の考え方」がグッと分かりやすくなりますので、ぜひお楽しみに。
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今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
