勃起不全(ED)

このページでは男性の悩みである勃起不全(ED)について病態・原因・解決策・治療法を説明しています。EDは、自慰ではしっかり勃起するのに性行為になると勃起しないというパターンが多いです。なぜそういった事が起きるのか、原因をはっきりさせることで解決する事も可能になります。不妊は女性だけの問題ではありません。EDもれっきとした不妊の原因ではありますが、相談出来ずに悩んでいる男性が多いんではないのでしょうか。ですのでしっかりと正しい知識と解決策で子宝に恵まれるよう頑張りましょう。

勃起不全はErectile Dysfunctionを略してEDと言われます。満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られない、若しくは維持できない状態が持続、再発する事を言います。そのため、完全に勃起できない状態だけでなく、射精まで勃起が維持出来なかったり、自慰では勃起するが性行為では勃起できないという場合もEDに含まれます。そのためEDとはいっても感じる症状は人それぞれで、興奮もするし性欲は十分あるのに勃起しない場合や、たまに勃起しない時がある、勃起はするが十分な硬さがないもしくは保たれないなどがあり男性なら誰でもなり得る病気です。最も多いのは性行為の途中で萎えてしまう中折れです。２０～７９歳の成人男性で軽度のEDも含めると２人に１人の割合で何らかのED症状を抱えていると言えます。２０～３０代の若年層でも７人に１人の割合で中等以上の深刻なEDの悩みがあるとされています。

勃起不全の原因と診断基準

勃起不全の原因

EDを引き起こす原因は様々ですが心理的な要因・神経・血管の要因が折り重なった状態で起こります。中高年に多いのが神経・血管に原因がある器質的な要因です。全てに問題があればEDになるのは当然ですが、どれか一つでも問題が起こるだけでもEDを引き起こすリスクが上がります。それぞれの原因を詳しく見ていきます。

・心理的な要因

心理的な要因によるEDは現実心因と深層心因の２種類があります。現実心因とは日常的なストレスや精神的ストレス、性交を失敗した時のトラウマなど自分自身が自覚している場合を言います。今回は失敗したくないといった性交へのプレッシャーや、心配事、仕事でのストレスなど些細な事でも原因となります。深層心因とは幼い頃のトラウマなど自分自身で自覚出来ていない無意識下でのストレスや潜在的なストレスによる場合を言います。

・神経の要因

脳出血、脊髄損傷、てんかん、パーキンソン病、アルツハイマー、糖尿病の合併症(糖尿病性神経障害)などの神経に関わる病気によって神経に障害を受けると性的刺激に対して勃起の信号が陰茎まで届かずEDを引き起こすといった事があります。

・血管の要因

血管の要因で最も多いとされているのは動脈硬化です。通常は性的刺激を受けると陰茎に勃起の信号が送られ、陰茎海綿体に血液が流れ込み陰茎が膨張し硬くなるという仕組みです。そのため動脈硬化によって血管の働きが妨げられ勃起しないということです。動脈硬化以外にも糖尿病、高血圧、高脂血症などの血液に循環に関係する生活習慣病はEDのリスクを高めます。

・その他の要因

降圧剤、抗うつ薬、精神安定剤、睡眠薬などの向精神薬を服用されている場合は薬の副作用によってもEDとなる場合があります。

いくつか原因となり得るものを上げましたが、どれか一つが原因となるというよりかは、いくつかの要因が重なり合う事でEDを引き起こしているという事が多いです。

勃起不全の診断基準

陰茎が十分に硬くならない、膣内へ挿入できない、性交の途中で勃起が中断する、勃起ができないなどの満足な性行為が行えるだけの勃起が得られない状態が勃起不全(ED)に該当します。それらの自覚症状と合わせて自身の性交への満足度と総合的に判断します。

自分で出来る解決策

心因性EDは２０～４０代に多く、器質的な要因が無い場合は原因となっているストレスを除去する事でEDが改善される場合があります。ですが自覚的なストレスや明確な原因がはっきりしない場合は深層心理からEDが起こっている可能性があるのでカウンセリングがおすすめです。喫煙、肥満はEDのリスク因子となるので喫煙習慣や運動習慣を見直すことも必要です。特に禁煙の効果は若い世代ほど効果が高いとされ、運動にも勃起機能が改善する効果があるとされています。器質的な要因がある場合、長時間の股間の圧迫や、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病も神経や血管を傷つけ器質的な要因になりやすいので生活習慣の見直しが必要です。インターネット等の市販のサプリメントに関しては粗悪品も多いので注意が必要です。

勃起不全の治療法

不妊治療クリニックでの治療

EDの治療は原因によって変わります。心因性の場合、ED薬を併用しながら、ストレス解消のための生活習慣の指導やパートナーの理解を得られるようにします。ED薬を服用し勃起ができ通常通り性行為ができればそこから自信につながるので改善が見られやすいです。それでも改善が見られない場合は深層心因の可能性があるので専門の心理カウンセリングを行い、原因を特定します。器質性EDの場合は、ED薬を使用しながら、原因疾患の治療や生活習慣の改善指導です。ED薬の使用によって陰茎への血液の流入が繰り返されることで、血流の異常が改善されEDの改善に繋がる場合もありますが、体質や持病によって薬が使用できない場合は血管再生手術が行われる場合もあります。薬害によるEDの場合は副作用として起こっている事がほとんどなので、薬を変更する必要があります。心因性、器質性、薬害性の複数の原因がある場合は治療を併用して行います。

鍼灸院での治療

主な治療は鍼灸治療と睡眠指導になります。特に骨盤中央の仙骨という骨の後ろに空いている後仙骨孔に鍼を刺し、そこへ通電を行います。これによって陰部神経に直接刺激を与える事ができ、薬を使わずに陰茎への血流を改善する事が出来ます。EDの患者さんが鍼の治療中から突然勃起しだすなんてこともよくあります。心因性のEDの場合は鍼灸治療を併用しながら、主に睡眠習慣の見直しを行います。睡眠を改善ししっかりと眠れるようになることで心に余裕ができ、ご自身でストレスに対しての対処がしやすくなります。睡眠不足の状態が続いてしまうと、些細な事でもストレスに感じてしまいそれが原因でEDになるというのも少なくありません。EDに対しての鍼灸治療は薬を一切使用しないという点だけでなく、EDではないが陰部の感覚鈍麻や神経痛で病院をたらいまわしにされて患者様に対しても改善がみられました。

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妊活担当の原です。
人生のテーマは「歩妊活」

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次に舌や脈、腹部を診させていただき体の中の状態を把握します。

その後、妊娠に必要な体の状態、鍼灸をどういった目的で行うのかどの様な効果が期待できるのかを説明させていただきます。

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不妊治療はいつから始めればいいの？とよく聞かれますが日に日に身体は変化していくので早ければ早い程良いです。カウンセリング以降、公式LINEで常にコミュニケーションをとれる状態にしていますので当院での治療に関しての事や、不妊治療で分からない事など、どんなに些細な事でもご相談ください。
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